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デリカD:5にルーフラックを装着!メリットや注意点を解説

キャンプや釣り、ウィンタースポーツ等のアウトドアレジャーを楽しむときに、車の積載力は重要なポイントです。

なぜなら、キャンプ道具や釣り道具、スキー板など、アウトドアレジャーでは大きくかさばる道具が多く、車にはそれらを載せるための十分な収納スペースが必要となるからです。

過去のコラムでもご紹介していますが、デリカD:5はそのままでも多くの荷物や道具を積載できる一方、ルーフラックがあると一段と活用の幅が広がります。

この記事では、デリカD:5にルーフラックを装着するメリットや注意点、取り付け方、三菱自動車純正アクセサリーの紹介、よくある質問などについて詳しく解説します。

デリカD:5にルーフラックを付けるメリットとは

デリカD:5にルーフラックを装着するメリットは、次の5つです。

  • 荷物の積載量を増やすことができる
  • 大きな荷物を積むことができる(テント・大型コンテナなど)
  • 車内に入れたくないものを積むことができる(濡れ物・汚れ物など)
  • 車内空間を広くすることができる
  • 見た目をアウトドア仕様にドレスアップできる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

荷物の積載量を増やすことができる

デリカD:5は、3列シートで最大8人が乗車でき、車内空間もラゲッジスペースも広くて充実していますが、それでもアウトドアレジャーに出かける際に、積載スペースが足りなくなってしまうことがあるかもしれません。

特に、ファミリーキャンプやグループでのキャンプになると、人数も多く、テントやタープ・椅子・クーラーボックスなどの荷物も、種類・量ともに多くなるものです。

こんなときに、ルーフラックがあれば、荷物をルーフ上に載せられるため、全体の積載容量が大幅にアップします。

ルーフラックの容量によっては200Lの大型コンテナや4人用テント、クーラーボックスなどを一度に積むこともできます。

また、ラゲッジスペースの荷物の量が減ることに繋がるため、積み込みや取り出しの負荷が軽減されることにも繋がります。

大きな荷物を積むことができる(テント・大型コンテナなど)

大きなテントや大容量のコンテナ、ロール式のキャンプマット、折りたたみ式のカヌー、長尺もの(サップボードやスキー板など)といったようなギアは、広い積載スペースを必要とします。

ルーフラックがあれば、これらの大きな荷物をルーフ上に載せられるため、積載の自由度が格段に向上します。

さらに、その分ラゲッジスペースが空くので、スペースの関係で持っていくことを断念せざるをえなかったギアも積み込める可能性が出てくることになります。

こうした大型荷物も積載できることで、キャンプやマリンスポーツの装備を妥協なく積み込めるようになり、アウトドアレジャーの充実度は一段と高まるはずです。

車内に入れたくないものを積むことができる(濡れ物・汚れ物など)

雨で濡れたテントやグランドシート、泥がついたキャンプチェア、釣りで使った道具や濡れたバケツなど、車内に入れるのをためらうアイテムは少なくありません。ペット用品や臭いの気になるアウトドアギアもあるでしょう。

こんなときにもルーフラックは便利です。

車内に入れたくないものをルーフ上に積載することで、車内を清潔に保つことができるとともに、帰宅後の掃除や洗車の手間を減らすことにも繋がります。

車内空間を広くすることができる

ルーフラックを取り付けると車内に積む荷物を少なくできるので、快適性や居住性が大きく向上します。

荷物で乗車人数が制限されることも回避。子ども達がのびのび過ごせる空間も確保できます。

また、車中泊の際には、フラットな寝床を確保しやすくなるというメリットも出てきます。

見た目をアウトドア仕様にドレスアップできる

ルーフラックを装着すると、アウトドアでの実用性が向上するだけでなく、見た目のドレスアップ効果も得られます。

ブラックパウダーでコーティングされたものやLEDライトバーを装着できるタイプなどを選べば、見た目を一層引き立てることができます。

アウトドアフィールドでも一際目を引く存在感を放ち、頼れる相棒としての愛着がますます深まることでしょう。

デリカD:5にルーフラックを付ける前に知っておきたい注意点

デリカD:5にルーフラックを装着する際に注意すべき点は、次の4つです。

  • 屋根の上まで荷物を上げなければならない
  • 風雨にさらされてしまう
  • 風切り音が発生することがある
  • 重心や車高が高くなる

以下で、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

屋根の上まで荷物を上げなければならない

ルーフラックは、車の屋根の上に荷物を積むためのものです。

そのため、想像以上に体力が必要になる点は留意しておきましょう。

デリカD:5の車高は約1.8m〜1.9m程度。ルーフラックを装着すると2mを超えることもあり、地面から屋根の上まで重い荷物を持ち上げる作業はかなり大変です。

また、ルーフラックに積載した荷物はしっかりと固定する必要があり、この作業も車高の高いデリカD:5では重労働に感じるでしょう。

もちろん、慣れてくれば負担感は減っていくものですが、荷物の上げ下ろしや固定作業の際に車体にキズがつかないよう保護マットを敷いたり、滑り止めの手袋を用意するなど、ちょっとした工夫や準備も大切になります。

風雨にさらされてしまう

ルーフラックに積載した荷物は、基本的に風雨にさらされた状態になります。

雨が降ると濡れてしまいますし、風が強いときには固定方法が悪ければ走行中に飛ばされてしまうリスクもあります。

キャンプ用品などで濡れたら困る布製品や紙製品・食品などは、防水性のあるハードコンテナや防水バッグに収納して積載することをおすすめします。

なお、ルーフラック上の荷物をしっかり固定しないと、ブレーキをかけた時やカーブの走行時にずれたり落下する恐れもあるため、ラッシングベルトやネットを使って確実に固定するようにしましょう。

風切り音が発生することがある

ルーフラックを取り付けると空気の流れが変化して、走行時にヒューヒュー、ゴーゴー、といった風切り音が発生することがあります。

特に高速道路を走行するときには発生する確率が高くなります。

風切り音は車室内にも聞こえるほど大きくなることがあり、長距離ドライブでは疲労やストレスの原因にもなりかねません。

法政大学による実車騒音調査では、プリウスやBMW i3といった静粛性の高い車種であっても、80km/h走行時には、風切り音やタイヤノイズが主となる室内騒音の総音圧が70dBを超えることが確認されています(岡部, 2019

この対策としては、ルーフラックの前に専用のウインドディフレクターを取り付けたり、エアロ形状のルーフラックを使用することなどが挙げられます。

また、荷物の形状や配置を工夫して空気の流れをスムーズにしたり、ルーフラックを使わないときはアタッチメントを外して風の抵抗を減らす等の工夫も有効です。

重心や車高が高くなる

ルーフラックを装着して荷物を積載すると、車の重心位置が高くなります。

これによって、カーブの際にふらついたり横風の影響を受けやすくなる等、ハンドリング性能や走行性能に変化が生じることがあります。

特に、カーブの多い山道や風の抵抗の大きい高速道路などでは注意が必要となります。

また、傾斜のある場所では重心が高いことによる転倒リスクも高くなりますので、積載バランスにも配慮しましょう。

一方、車高の観点からは、立体駐車場や高さ制限のある場所を通行できなくなる恐れもあることには留意が必要となります。

建築基準法施行令第129条の2に基づき、多くの立体駐車場の高さ制限は2.1mに設定されている中、デリカD:5に大型ルーフラックを装着すると、車高が約2.2mになる場合があります。

ルーフラックを装着した場合は、あらかじめルーフラック含めた車高を把握しておき、立体駐車場などの高さ制限に引っかからないようにしておくと安心です。

初めてでも安心!デリカD:5のルーフラックの取り付け方

ルーフラックの取り付けは難しそうに感じるかもしれませんが、基本構造を把握し手順に従えばDIY(自力)でも十分可能です。

  • 基本構造(ベースキャリア+アタッチメント)
  • ベースキャリアの取り付け方法

ここからは、必要なパーツと基本的な取り付け方法について、順を追って紹介していきます。

基本構造(ベースキャリア+アタッチメント)

ルーフラックを取り付けるためには、基本的に「ベースキャリア」と「アタッチメント」の2つのパーツが必要となります。

ベースキャリアは土台となる部分で、その上に、用途に応じたアタッチメントを載せて固定します。

一般的にルーフラックと呼ばれているのは、このアタッチメントのことです。

ベースキャリアは車のルーフにしっかりと固定する必要があるため、デリカD:5専用のものを選ぶことが重要です。

デリカD:5専用設計のベースキャリアであれば、車体形状にぴったり合うため、走行中の脱落リスクを防げるだけでなく、風切り音や振動も抑えられ、安全性と快適性が確保されます。

三菱自動車純正オプションや信頼性の高いメーカーのデリカD:5専用製品を選ぶことで、安全性や耐久性が確保できるとともに、DIYで取り付ける際もスムーズに行えるようになります。

ベースキャリアの取り付け方法

ベースキャリアの取り付け方法は、ルーフ形状(ルーフレールの有無、レインガーターの有無など)によって異なります。

基本的なベースキャリアの取り付け方法には、次の3つがあります。

  • ルーフオンタイプ
  • ルーフレールタイプ
  • レインガータータイプ

それぞれのタイプの特徴や取り付け方法を理解しておくことで、よりスムーズにカスタムを行うことができるようになります。以下、それぞれについて見ていきます。

ルーフオンタイプ

ルーフオンタイプは、ドア枠などを利用して取り付ける方法で、車両のルーフに「取り付けポイント(ボルト穴)」がある場合とない場合があります。

取り付けポイントの有無は、取扱説明書や車両本体に記されたマークで確認できますが、迷った場合は、三菱自動車の正規販売店に相談するのが安心です。

取り付けポイントがある場合は、この取り付けポイントに専用設計されたベースキャリアをしっかりと固定することで装着することができます。

取り付けポイントが無い場合は、ルーフ形状に合わせて作られている専用の取り付けキットが必要です。

一般的にはドアを開いてボディ側をつかむようにして固定する形で、説明書の指示通りに行えば、それほど難しくないはずです。

車の本体にキズがつかないように接触する部分にはゴムや樹脂のコーティングがされていますが、注意はしましょう。

いずれの場合も、説明書に従えばDIYでの取り付けも比較的簡単に行えますが、脱落の危険性を除去する上で、取り付け位置やネジの締め付けの精度が重要になります。

ルーフレールタイプ

ルーフレールタイプは、屋根にレールが設けられている車に適した取り付け方法です。

クランプを使ってベースキャリアを固定するため工具が少なくて済むことに加えて、取り付けの自由度が高いことからカスタム派やDIY派に人気があります。

また、ルーフレールに沿ってベースキャリアの位置を前後に調整できるため、使用するアタッチメントや積載物に合わせて柔軟なレイアウトが可能になります。

レインガータータイプ

レインガータータイプは、車の屋根の端に「レインガーター(雨どい)」が設けられている場合の取り付け方法で、レインガーターを金具で挟んでベースキャリアを固定します。

古い四駆モデルや一部のバンタイプなどに見られる形式で、現行のデリカD:5はレインガーターが無い構造のため、このタイプのキャリアは使用できません。

適合しない製品を選んでしまわないよう、購入前に必ず対応車種を確認しましょう。

デリカD:5の純正ルーフラックを紹介

以下からは、三菱自動車純正のルーフラックについて説明します。

ヘビーデューティキャリア(純正)

アルミ製の頑丈な設計で、キャンプ道具やコンテナ等の積載に適した大型キャリア。

シルバー仕様とブラック仕様がラインアップされています。

ルーフラックアタッチメント(純正)

実用性とデザイン性のバランスが取れたルーフラック。

このルーフラックアタッチメントを装着するためには、あらかじめ三菱自動車純正の「ベースキャリア」を取り付けておく必要があります。

デリカD:5のルーフラックに関するよくある質問

ここでは、デリカD:5のルーフラックに関するよくある質問について、回答とともに2つ紹介します。

ルーフラックは自分で取り付けできる?専門業者へ依頼した方がいい?

工具と説明書があればDIYでも可能ですが、不安がある場合や確実性を求めるなら専門店での取り付けがおすすめです。

DIYでルーフラックを取り付ける場合は、次のポイントに注意して行いましょう。

  • 取扱説明書をよく読み、手順を把握してから行うこと
  • 取付部の締め付けが緩いと脱落の危険があるためトルク管理は正確に行うこと
  • 取り付け後に数十km走行した後に増し締めを行うこと

取り付け後は、走行してから50km程度を目安に、再度各ボルトの増し締めを行うのが一般的です。

製品によってはメーカー指定のトルク値や走行距離の目安があるため、取扱説明書に従って再確認しましょう。

ルーフラックを付けていても車検に通る?

ルーフラックを装着していても、道路運送車両の保安基準(第18条:外部突起規制第22条:寸法制限)を満たしていれば車検に問題はありません。

そのためにも、三菱自動車純正オプションや信頼性のある国産ブランドの製品を選ぶことが安心につながります。

「デリカD:5×ルーフラック」でアウトドアライフをもっと自由に、快適に!

この記事では、デリカD:5にルーフラックを装着するメリットや注意点、取り付け方、三菱自動車純正アクセサリーの紹介、よくある質問と回答などについて詳しく解説しました。

ルーフラックは、積載力、使い勝手、見た目のすべてをグレードアップできるカスタムアイテムと言えます。

ルーフラックについて、目的や利用シーンに合った選び方と正しい使い方を理解する一助として、本記事を役立てていただければ嬉しいです。

東海三菱自動車販売では、「クルマは、もっと気軽にあなた仕様に生まれ変わる」をコンセプトにしたカスタムショールーム「D:Style Garage」を静岡市駿河区に構えています。

店内では、ホイールやルーフラック、回転シート、折りたたみ式ベッドなどを装備したカスタム済みの「デリカD:5」および「デリカミニ」を展示しています。

ルーフラックの取り付けをお考えの方は、「D:Style Garage」またはお近くの当社販売店舗までお気軽にご相談ください。

※ご紹介したすべての商品をD:StyleGarageにて展示しているわけではございません。ご了承ください。