デリカD:5は坂道に強い!最大45度の傾斜も走行できる力強い性能を紹介
デリカD:5は、3列シートとスライドドアを備えた使い勝手の良いミニバンです。
広々とした室内空間や快適な走行性能を持ちながら、高いオフロード性能も備えていることがデリカD:5の大きな特徴であり、多くのユーザーに支持されているポイントにもなっています。
この記事では、デリカD:5のオフロード性能の中でも特に優れた坂道走行性能(登坂性能)や、その坂道走行性能(登坂性能)を支える技術について詳しく解説します。
デリカD:5の坂道走行性能(登坂性能)は驚異の最大傾斜角度45°!

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5は、三菱自動車が1968年に販売を開始したデリカシリーズの5代目にあたることからデリカD:5と名付けられ、2007年にデビューしました。
当初はガソリン車とディーゼル車がラインアップされていましたが、2019年のビッグマイナーチェンジを経て、現在ではディーゼル車のみとなっています。
搭載されているエンジンは、排気量2,267ccのクリーンディーゼルエンジン。
力強いトルクを発揮するとともに、燃費性能にも優れている点が特徴です。
特に注目すべきなのは、その坂道走行性能(登坂性能)の高さで、なんと最大傾斜角度45°の坂道でも登りきることが可能なのです。
三菱自動車は、全国各地で「4WD登坂キット体験イベント」の開催を続けており、2024年9月に開催された「スターキャンプ2024 in 朝霧高原」で累計の参加者が20万人を突破しました。

2,267ccのディーゼルターボエンジンから発生された高トルクの動力で急斜面をジワジワと登っていく姿からはたくましさと迫力が伝わってきます。
途中で一時停止した後、急勾配の斜面から再発進し、最高到達点では傾斜角度が45°に到達。
強力な直進性・優れた走破性を発揮する「4WDロックモード」や、標準装備の「ヒルスタートアシスト機能」等があることで、再発進時の厳しい坂道発進もスムーズに実現できてしまうのです。
このように、最大傾斜角度45°の坂道でも走行できる驚異の登坂性能を持っていることは、デリカD:5の大きな魅力の一つと言えます。
一般車の坂道走行性能(登坂性能)はどれくらい?
一般車の坂道走行性能(登坂性能)は、どの程度なのでしょうか。
一般の乗用車では、駆動方式や車両重量・トラクション性能などの制約により、良好な路面状況であっても、約20~30度が登坂の限界とされています。
このことからも、デリカD:5の最大傾斜角度45°の坂道走行性能(登坂性能)がいかに凄いものであるのかをご理解いただけるのではないかと思います。
デリカD:5の坂道走行性能(登坂性能)を支える技術
デリカD:5の坂道走行性能(登坂性能)を支える技術にはどのようなものがあるのでしょうか。
主要な技術としては次の9つを挙げることができます。
- クリーンディーゼルエンジン技術
- 4WDシステム技術
- 8速スポーツモード A/T
- サスペンション
- 堅牢なボディ構造(リブボーンフレーム)
- マッド&スノータイヤ、大径アルミホイール
- ブレーキオートホールド機能
- ヒルスタートアシスト(HSA)機能
- 登坂専用シフトマップ
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
クリーンディーゼルエンジン技術

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5には、排気量2,267cc、最高出力107kW(145PS)のコモンレール式クリーンディーゼルターボエンジンが搭載されています。
従来のデリカに搭載されていたディーゼルエンジンに対して、燃焼室の変更や次世代燃料インジェクターの搭載など主要機構を改良。
そしてエンジンを構成する部品の約5割を新規部品に変更することで、主運動系の重量について約17%の軽量化を実現。
これらにより、最大トルクが380N・mにまで高まり、力強さとレスポンスが向上するとともに、滑らかで上質なディーゼルエンジンに生まれ変わりました。
このクリーンディーゼルターボエンジンが生み出す強力なトルクにより、優れた登坂能力が発揮されているのです。
4WDシステム技術

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5の駆動系には、4WDシステムが採用されています。
一般的な車は、エンジンが前方に置かれており、前輪または後輪の2輪に動力を伝えて走行する2WDシステムを採用しています。
一方で、デリカD:5にはオフロード走行などを想定して4WDシステムが採用されており、数字からイメージされる通り、4輪全てに動力を伝えて走行する仕様となっています。
そのため、ぬかるんだ道や上り下りの激しい悪路などであっても安定して走行ができます。
しかも、デリカD:5の4WDシステムは、単に駆動力を4輪に伝えるだけのシステムではない、という点が大きな特徴です。
三菱自動車独自のAWC(All Wheel Control)思想に基づいた4WDシステムが、ドライバーのハンドル操作に対して、エンジントルク、ヨーレートセンサーからの情報をもとに車両の走行状況を的確に判断。4輪への最適な駆動力配分が行われます。
舗装路、ダート、雪道など路面状況を問わず優れた走行安定性を発揮し、アウトドアに挑む人たちの行動力を頼もしくサポートしてくれるのです。
さらに、デリカD:5の4WDシステムでは、「4WDオートモード」と「4WDロックモード」を選択できることも特徴です。
モードの切り替えはシフトレバーの横にあるダイヤル式の「ドライブモードセレクター」で走行中でも簡単に行えます。
それぞれのモードの特徴は、以下のとおりです。
モード | 適した路面 | 特徴 |
---|---|---|
4WDオートモード | 高速道路・濡れて滑りやすい路面・雪道 | 路面状況に応じて4輪の駆動力を最適配分する |
4WDロックモード | 悪路・深雪路・登坂路 | 4WDオートモードよりも後輪への駆動力を高く配分し、強力な直進性と優れた走破性を発揮する |
坂道を登る場合は、車の重心が後ろにかかるので、「4WDロックモード」に切り替えて後輪の駆動力を高くすることで、坂道走行性能(登坂性能)が一段と発揮されることになります。
8速スポーツモードA/T

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5には、クリーンディーゼルターボエンジンによって発生する大きなトルクを使いこなすために「8速スポーツモードA/T」が採用されています。
多段化に伴い変速比幅を広げながら、1速で約8%ローギヤード化、トップギヤでは約18%ハイギヤード化を実現。
さらに制御プログラムも大きく進化し、常に最適な回転域をキープできるので、発進はもちろん、登坂や追い越しまで、力強くゆとりのある加速を実感できるとともに、低燃費にも貢献しています。
サスペンション

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5のフロントサスペンションには、マクファーソンストラット式サスペンションを採用し、ステアリング操作時の応答性とスムーズな動きを可能にしました。
リアにはマルチリンク式サスペンションを採用し、ダンパーサイズを大径化した上で、ダンパーとスプリングの特性を最適化しました。
車体の上下動を最小限に抑えつつも、小さなショックは吸収することで、悪路走破性と乗り心地を高いレベルで両立しています。
堅牢なボディ構造(リブボーンフレーム)

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5のボディは「リブボーンフレーム」という強固なボディ構造が特徴です。
一般的な車は、フレームとボディが一体化したモノコック構造を採用している一、多くのオフロード車ではラダーフレーム(はしご型フレーム)が採用されています。
これに対し、デリカD:5は航空機の機体構造をヒントにした「リブボーンフレーム」を導入しています。
リブボーンフレームは、各ピラーとルーフを強固に結合し、テールゲートの開口部を閉断面骨格とすることで高い剛性を可能にしました。
また、大型のクロスメンバーを配置することで、ボディ全体の強度を向上させています。
この構造によって、悪路走行時などのボディのねじれを最小限に抑えることができているのです。
マッド&スノータイヤ、大径アルミホイール

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5のタイヤは、「マッド&スノータイヤ」が標準装着されています。
オールシーズンにわたり幅広いグリップ性能を発揮させるのはもちろんのこと、未舗装路やぬかるんだ道路、坂道などを走行する際の登坂性能にも優れているのが特徴です。
また、ホイール径はグレードMのみが16インチで、それ以外のモデルには18インチの大径タイヤとアルミホイールが装着されています。
大径ホイールとタイヤを採用することで最低地上高が上がり、悪路での走破性がより高まる仕様になっています。
ブレーキオートホールド機能
デリカD:5には「ブレーキオートホールド機能」が搭載されています。
ブレーキオートホールド機能をONにすると、ブレーキペダルを踏んで停車した後、足を離してもブレーキが作動したままの状態を維持します。
特に坂道発進時には、ブレーキを踏み続ける必要がなく、アクセルペダルへ踏み替える際の車体の後退を防いでくれるため、安心して発進できることがメリットです。
また、一般路を走行する場合も、信号待ちや渋滞時などにブレーキペダルを踏み続ける必要がないので快適に走行でき、疲労感の軽減にも役立ちます。
なお、「ブレーキオートホールド機能」は、アクセルペダルを踏むと解除できる仕様です。
ヒルスタートアシスト(HSA)機能

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5には「ヒルスタートアシスト(HAS)機能」も搭載されています。
「ヒルスタートアシスト(HAS)機能」は旧型デリカから搭載されている機能で、坂道発進の際に傾斜を感知すると車両の後退を約2秒間抑制するというものです。
後続車との車間距離がつまった場合の坂道発進でも、ブレーキからアクセルへの踏み替えが安心して行えます。
登坂専用シフトマップ
デリカD:5には、2種類の「登坂専用シフトマップ」が用意されています。
「登坂専用シフトマップ」とは、変速制御を行うプログラムのことで、2種類の登坂専用シフトマップを切り替えることによって、煩雑な登坂時の変速を避けながら最適な駆動力を確保できます。
また、登坂時だけでなく降坂時にも「降坂専用シフトマップ」が作動することで、最適なエンジンブレーキを得ることができます。
デリカD:5はオフロード走行性能抜群!険しい坂道も楽々走れる

引用元:三菱自動車工業サイトより
デリカD:5は、ミニバンと本格SUVの2つの魅力を併せ持つ車です。
街中での通常走行だけでなくアウトドアでのオフロード走行も想定して設計されているため、キャンプやウィンタースポーツ、マリンスポーツ、釣り、林道ドライブなどでも快適な走行をもたらしてくれます。
オフロード走行では険しい坂道などを走ることも出てきますが、デリカD:5の優れた坂道走行性能(登坂性能)は大きな安心感を与えてくれます。
また、カスタムパーツが豊富にそろっているので、自分だけの一台に仕上げることができるという楽しみがあることも大きな魅力です。
「デリカD:5をカスタムしてオフロード性能をより高めたい」と考えている方は、東海三菱自動車販売が展開している「D:Style Garage」、または各新車店舗までお気軽にご相談ください。
お客様の要望にお応えするカスタムをご提案させていただきます。